あきこの柳行李

自分で作り上げたお人形を展示して、お客さまに見ていただけるのは、一度きりです。もちろん、同じ展示の会期に、同じ方が複数回足をお運びいただく幸甚に与ることも、あるかも知れません。それでも、二度目、三度目としての鑑賞体験は、やはりそれぞれ一度きりのものですので、同じ人形であっても、光も、見る人の眼も、内的条件も、毎回何もかもが違うだろうと思うのです。ですから、自ら精魂込めて作ったお人形の展示は、見る人とのたった一度の逢瀬となるわけです。正直いうととても怖くて、見て貰いたい気持ちと、自分を晒すことへの畏れとがせめぎ合って、どうしていいのか分からなくなります。そのせいか、在廊はすごく苦手。その場に居合わせて仕舞ったら、挙動不審者にならない様に、四苦八苦する羽目になる💧馬鹿だなぁって、いつも思うけど、やっぱり見ては貰いたい。我ながら困ったモノです。どうしようもないですね🤢